第11章:無責任なのはあなたです!

マーティン・グループの会議室で、ジェームズは次四半期の計画について熱心に語る部下の報告に耳を傾けていた。

突然、会議室にスマートフォンの着信音が鳴り響いた。

時が止まったかのように思えた。重苦しい緊張感が漂い、誰一人として口を開こうとはしない。針が床に落ちる音すら聞こえそうなほどの静寂だった。

報告を行っていた部門長は特に怯えており、その額にはじっとりと汗がにじんでいた。

ジェームズが「会議中の着信は厳禁」という厳しいルールを設けていることは、誰もが知っていたからだ。

ジェームズの目に怒りの光が走った。

「誰の携帯だ?」と、彼は鋭く問い詰めた。

その声に我に返った社員たちは、慌て...

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